マルセイユ港に立ち寄ったなら、必ず食べておかないと後悔するのが通称・マルセイユブイヤベースである。今日ではマルセイユの街が認定する名物料理にまでなってきた。さて、この料理の歴史は港の売れ残った海鮮素材、売るにはサイズが小さすぎる海鮮素材を港の漁師達が鍋にいれてスープにして食していたのが始まりである。いわゆる漁師めし。日本の海鮮鍋との違いは具材をすべてだしにして、煮詰めてスープにすることである。日本では具材が楽しみではあるのだが、マルセイユブイヤベースではすべてスープにして、こしてしまう。マルセイユ港にいくと観光用のブイヤベースレストランが多くあるが、このようなレストランでは具材をしっかりと食べるようなところが多いが、地元のマルセイユっ子達が多く通うのがバロンデ・ソフェル通りにあるCHEZ FON FONというレストラン。具材は全てエキスに変えてこしてしまう。スープのみである。これが最高に旨い。いちど食べると忘れられない味である。料理としては比較的簡単にできるのが漁師めしの特徴。ぜひ試してみる価値有り。(俺の料理素材・企画部)