男の料理はシンプルであり、
簡単に調理できることが絶対の基本。
そのなかでも量販店にはあり得ない専門料理素材に
こだわりをもつことこそが男の料理。
俺の料理素材はそんな男達に提案します。
専門素材だからこそ調理するのが難しいという認識は、
男の料理のフィールドからは離れている。
つまり難しいと思ったときから
料理のカテゴリーにはいらない料理である。
楽しめるという課題が最大のテーマ。
作る過程に意味がある。
■量販店で購入できるような素材には意味を持たない。世界には歴史や気候によよっていろんな料理があり、その味覚がどうであれ講釈垂れながら食べることに意味がある。政治や宗教、気候や湿度。料理とはすべての要素から生まれる人間の知恵の結集。そんな背景に思いをはせて今日の1品に全力を入れる。
「俺の料理素材」はこだわることを基本にした男の料理素材。アウトローになって薪の火で炊いた白米はオコゲという思わぬ副産物を作り出す。これを雑炊にして食べるとまた格別の1品が生まれる。塩締めをして干しこむベーコンをパンチェッタにまで育てあげるには、多くの時間が必要になる。しかしこれも窓際のインテリアのひとつとして考える。ローストしたビーフをその場で切り分けて、登山ナイフで口に入れる。男達の料理のすべてはひとつひとつの景色のなかで完成する。俺の料理素材はそんな男達の料理アイテムとして、台所に専門素材をお届けします。